雪中梅の"やっぱり今日も二日酔い"

ざいごもん(田舎者)のしょ〜もない話です

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本日長いです。
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午前1時。
おもてを除雪車が除雪している。
うるさくてしようがない。
夜くらい静かに寝かせろよ。
(って、どうせ3時くらいまで起きてるくせに。)

積雪5cm。

雪国が聞いて呆れる。
たった5cmで除雪ぅー???
スノータイヤで全然支障なく走れるでしょうよ。
何のための除雪?
除雪を委託している業者の冬季間の収入保障のため?


私は新潟県は上越(じょうえつ)地方の出身である。
就職で下越(かえつ)地方に来て驚いた。
東京が地方の実態を知らないように、県の中でも「中央と地方」があるのだ。

『上越って雪降るの?』

日本地図をご覧戴ければ賢明な方はすぐに気がつかれるだろう。
新潟市近辺が日本海にせり出していることを。
新潟、新津、巻、聖籠(せいろう)…このあたりは海洋性の気候の影響を受けているため、雪国新潟の中で最も雪の少ない地域なのだ。
10cmも積もれば大騒ぎ。
鉄道も道路も乱れてしまう。
東京となんら変わりはない。
そんな地域のやつらに『上越って雪降るの』って…。
新潟市ばかりが新潟じゃねえ。
少しは中越(ちゅうえつ)や上越にも目を向けろよ。
同じ県内のことなのに知らなさすぎだっちゅうの!


上越や中越(ちゅうえつ)はまさに雪国。
暖冬ですっかり量は減ってしまったものの、私が高校生の頃は2m3mは当たり前。
除雪なんて積雪1mを越さなければしなかった。
屋根の雪下ろしも1m半を超えて家がミシミシ言い出さないうちはしなかった。
それが5cmで除雪ぅ???

1階の教室は完全に雪に埋もれ蛍光灯の明かりだけで授業していたし、三学期にはろくすっぽ学校で授業を受けていた記憶も無い。
朝6時台の列車がようやく発車するのが10時頃。
出発してもすぐ停車。
1時間位の後再出発。
隣の駅で再度の1時間。
再び出発…停車…一時間…駅…一時間。
学校に着けばもう午後二時。
で、先生曰く『オッ!ご苦労。今日は臨時休校だ』

バカヤロー。
「そういうことは駅に連絡しとけってぇの」(他校はしっかり駅で臨時休校の知らせをアナウンスしていたのだが我が校はなぜかいっつもアナウンスなし)
疲れた体を引きずって帰宅。
だがダイヤはまだ乱れたまま。
当然朝と同じことの繰り返しで、家に着けばもう7時。
そんなことばかり繰り返していて授業を受けた記憶がないのだった。
バス通学の連中にいたっては、バスが動かないため、20キロほどを5時間くらいかけて歩いて学校に来てたっけ。

ちなみに我が家。
駅に一番近いため、列車が動き出すまでの待機場所になっていたのだった。
わずか6畳の部屋に12・3人ほどの生徒がたまり、ときおり代表者が駅に向かい、列車の運行状況を電話で連絡。
『そろそろ動き出しそうだ』の一報で、駅に向かう。
創刊以来毎週買い求めていた『週間プレイボーイ』が200冊ほど。
ずいぶん皆さんの暇つぶしのお役に立っていましたっけ。

で、国道ですら除雪が追いつかず、延々と続く車列が一週間立ち往生したままになり、自衛隊が出動しておにぎりや飲み物などの炊き出しに当たっていたこともありました。

そういう地方から出てきた人間に対し暖冬前でもせいぜい1mの地域のやつらが『上越って雪降るの?』ですから。
ばかやろー!です。

結婚前に妻の実家に挨拶に行った時にも『ここいらは雪が降るから覚悟しときなさい』と言われた。
「あーあ、また下越しか知らない世間知らずが…」と思いつつ、「ヘェーそうなんですか。どのくらい積もるんですか?」としらばくれて訊ねてみると…。
『40(cm)は覚悟しときなさい』だと。
2・3mからみたら雪のうちに入らないかわいいこと。
40(cm)なんて4輪駆動の車なら除雪なんか待たずに走り出してしまうくらいである。
(実際、結婚して社宅に住んでいた時も他の家族が除雪をしているのを横目で見ながら除雪もせずそのまま4駆で出入りしていたし、ボンネットの高さくらいまでなら除雪の必要はありません)


『えーっ!これ何?向こう側どうなってんの?』
結婚後初めて妻が上越での冬を体験した時のご発声である。

見事。もはや芸術である。
きれい過ぎる除雪。
道路に雪はなく、道路の左右には4mほどの除雪で積み上げられた雪の壁。
レンガを積んだようにスパッとまっ平らな壁になっている。
が、ひとたび裏道に入れば完全に2階に届くほどの雪に一階は埋もれている。
百聞は一見にしかず。
妻もやっと理解できたのだった。



で、笑っちゃうのが義兄夫婦。
百聞は一見にしかず。

義兄夫婦が義兄の転勤で、その上越へ、新井(あらい)へ引っ越す際、私に『上越って雪降るの?』とまたもや聞きなれた質問をいたしました。
その頃はすでに”暖冬”
しかし、わたくし、意地悪く「まぁ降る時は降るからねぇ。4m位かな」と、脅かしました。
義姉。半分にしか受け取っていなかったようでしたが…。

見事に降りました。
一晩で4m11cm。
平屋造りではあるものの高床式になっている義兄の社宅。
それが屋根まで埋もれました。

前夜カラカラに乾いていたのが、朝、ドアを開けようとしたところ”何らかの抵抗”を受け開けられなかったため、義兄に力任せにドアに体当たりしてもらいなんとか隙間を作ったところ、目の前にあったのは頭上はるか高く積もった雪だったそうで、一瞬そこにある白い物がなんなのかわからなかったと言います。
そのままではおもてに出ることすらできないため、一旦家の中に雪をかき入れ隙間を作り、その隙間に階段を作り、その階段から家にかき入れた雪をおもてに捨てに行ったとのこと。
暖冬まではほぼ毎年そんな生活でしたから、内心「俺らの苦労。思い知ったか」と喝采してしまいました。

ちなみにこんな感じです。
雪国

それが5cmで除雪ですから…。
5cmなんて、翌日少しでも日が照れば、あっという間に溶けてしまう量です。

ねっ、笑っちゃうでしょ?

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  ”クリクリ”忘れないでネ(^_^)
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